【猫の思想】先延ばし、読書術
「暑い!」
最近は暑くて熱くてたまらない!暑さに気にせずに寝るとこうもだらしない姿になってしまう。
パトロールのために、起き上がりベランダに出て少し歩くと、手のひらを軽く火傷をしてしまった。昼間の気温がすごく高い。
「まったく、手のひらだけ、毛がないのはにゃんでだ。」
相変わらず、街の様子は変わらない。なにやら石の前にお花が置かれ、何かを燃やしているのであろう白煙を上げているのが見られる。こんなに晴天で炎天の下、石に水をかけて軽く磨いている人間もいる。
「人間はまた謎な行動をとっている…」
人間の行動を理解しようとする時、本は大変良い助けになる。
最近、僕は本を読むことになお一層ハマっている。古典や小説、ハウトゥー本、ビジネス書に自己啓発本などだ。これらのおかげでかなり言葉や知識を学習できている。
「言語学習には漫画が1番だにゃ」
生まれて初めて読んだ漫画は、「哲也」だ。あまり知られていないのだろうが、雀士なら知っているのではないだろうか。そう、麻雀漫画である。これのおかげで麻雀のルールもある程度は頭に入った。
「おそらく、そこいらの人間には負けないにゃ」(ただ、この指の短い手のせいで牌を上手く扱えないのが難点だにゃあ)
こんな本も読んだ。「ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか」というタイトルだ。なかなか難しい本ではあったが、人間を理解する上では面白い本だった。
この本によると、どうやら現代では衝動性のまま動くことは悪とされているらしい。本能の赴くままではダメだというが、あまり僕には理解できない。
「(食べたい時に食べて、飲みたい時に飲み、寝たい時に寝るのが1番)」
だが、人間はそうもいかないらしい。先延ばしだけでは、お金がなくなり、仕事がなくなり、学業成績も悪くなり、てんてこまいになるらしい。これをだらしない状態というなら、僕もだらしないのだろうか。
この本は、大まかにまとめるなら、目先の誘惑を我慢して、先延ばしをしない様にすれば、生活が上手く行くと書いてある。その方法も後半書かれていたが、僕に使えそうなものはなかった。我慢の必要性がないからだ。
「人間は生きることが大変そうだにゃあ」
ちなみに、どの様に本を読めば良いのか教えてもらったことがなかったから、「知識を操る超読書術」という、題名からしていかにもいかがわしい本も読んだ。
「人間は学校で教えてもらっているのだろうにゃあ。いいにゃあ…」
この本も先の本も、根拠を学術論文から取ってきている様だ。学術論文がどれだけ凄いものかは見たこともないし、よくわからないからなんとも言えないが、とりあえずこういうことなのだろう。
「間違っては、いにゃい!」
この本の面白かった点は、本を読む前の準備で、その本を読む行為の7割が完了しているところだ。読書は本に書かれた活字を追いかけて思考することだと思っていたが、そうではないみたいだ。読む前になにが知りたいのかなどを明確にしておくことが大切なのだという。
実際に、この本を読んだ後、異なる本を読む際に実行してみたが、理解力が上がる気がする。
「僕らは人間ほど長く生きられないから、効率は大切だにゃ」
「これからも読んだ本について、少しずつ紹介していこうかにゃ」
さて、人間とは違い、僕は本能の赴くままに行動するか。
Zzzzz......(スヤスヤ)